ある少女の話

私は一番

なにもかも

友達もたくさんいる

信頼されている

 

そう

不便なことはない

自分のための世界

そういってもおかしくないな

 

まぁこんな私は偽物

ほんとはさ

もっと意地悪で最悪な奴だよ

 

私の友達

みんなそう

 

だまされてる方が悪いんだよ

 

 

そういえばあの子

いつも一人

可哀そうに

つまんないんだろうな

そうだ

遊んであげようか

 

おかしい

なんで

今まで遊んであげた子はみんな泣いた

なのに

なんで

泣かないの?

遊んであげるほど

無表情になる

気味が悪い

 

「・・・なんで泣かないの」

「泣く意味がないから。」

 

泣く意味がない?

 

「どういう意味」

「俺が泣いても、助けてくれる人なんかいない。」

 

「あんた、悲しい人だね。」

呆れたように言ってやった

「あんたに、言われたくないね。」

 

 

 

・・・・は?

「なんか文句でもあるの」

胸ぐらをつかむ

「人をいじめて楽しい人ってね、一番悲しいんだって。偽物の自分でいる人、そういう人は友達が離れないか心配で仕方ないんでしょ?」

「あ・・んた、何、言ってんの?」

「俺は人が嫌いなの。だから一人でいる。あんたもそうだろ?一人がいい。人は嫌い

面倒くさい。友達なんか死んでしまえばいい。けど、それじゃ不便。だからいい子面してる。」

「お前・・。」

怒りが込みあがってきた

「いいよ、あんたを殺してあげる」

「それはこっちのセリフだね」

その瞬間

銃声が響いた

 

銃は

私の胸を貫通した

 

「うざいんだよあんた。どうせならみんな殺してあげるから。この学校の人」

 

すぐさま、私の意識はなくなった。

 

 

 

その日、学校のみんな、殺されたんだって

後で知ったんだけどさ

あいつ

・・やっぱやめておこう。

これはこれから始まる話の序盤に過ぎない。

さぁ君らは、あいつに勝てるかな?